ある日曜日の夕方のことでした。 何の気なしにつけていたTVでやっていたのは、ちょっと変わったアニメでした。 次々と登場人物が出てくるのに、その物語はどことなくゆっくりのんびりした雰囲気を出していました。 あきらかにヒトではないおしゃべり猫がおさんどんをしていたり変身したり赤ちゃんが宙に浮いたままだったりと謎だらけな展開でしたが、それよりなにより気を引かれたのは主人公らしきオトコノコとオンナノコでした。 お年頃(?)なのにまるで女の子にキョーミなさそうなオトコノコと、そんなオトコノコをいぶかしく思う気持ちが恋の始まりだとはまだ気付かないでいるオンナノコ。今時めずらしいくらいの淡く、甘酸っぱいストーリー。そういったお話が大好きだったので、少し本腰を入れて見続けることにしました。
これが私とだぁ!だぁ!だぁ!の出会いです。 時に2001年11月18日日曜日、見ていたのは第33話「彷徨の幼なじみ」だったのです。
物語はその後、オトコノコの幼なじみのオンナノコが登場、にわかに加速していきます。王道ともいえる、恋のライバル出現!といったところでしょうか。数年ぶりに再会した幼なじみのふたりは昔話に花を咲かせます。話に割り込めるはずもなく、ただ笑顔で立ちつくす主人公のオンナノコ。なんだかわからない胸のモヤモヤに、心の中で「あれ・・・?」とつぶやきます。
その瞬間に、このアニメにハマりました。上記の絵はそのシーンを描いたものです。恋と呼ぶにはあまりに淡く、嫉妬やジェラシー、疎外感といったものとも違う感じの、なんだかわからないものにとまどうオンナノコ。このオンナノコの行く末?を見届けたくなったのです。
しかし物語はその日のうちに完結しませんでした。次週に続いたのです。日曜日、夕方6時とシッカと胸に刻み、その日のうちにビデオの録画予約を準備しました。それまでアニメというものを、TVをつけたときに映っていて面白そうなら見る、くらいのスタンスで見ていた私が、「アニメを録画して視聴する」といったスキルを身につけた日になりました。
これがだぁ!だぁ!だぁ!道(←?)の最初の一歩であり、たくさんのラッキーとたくさんのハッピー、そして気付かなかったけれど、ほんのわずかな不幸の始まりでもありました。(つづく) |