彷徨は第12話「謎の少年・夜星星矢」の中で『まぼろしねこねこ姫』というマンガを読んでいます。その元ネタと思われる『まぼろし谷のねんねこ姫』(作・ふくやまけいこ)を最近になって初めて読んでみて、少なからずビックリしました。あまりにもステキなマンガだったからです。そして、個人的な感想になりますが、とってもだぁ!的だったのです。小学三年生、招木里穂ちゃんのおうちはおだんごやさんです。ある日、ネコそっくりのお姫様ねんねこちゃんが、病気の弟、こがね丸のために、おだんごをさがしにやって来ました。里穂ちゃんと仲良くなったねんねこ姫は、人間界での修行のため招木家にホームステイすることに。不思議な世界との心温まる交流をほのぼのタッチでつづる、キュートなファンタジー。 【 『まぼろし谷のねんねこ姫』第1巻紹介文・ハヤカワコミック文庫NEWS 2005.7より引用 】 異世界からの来訪者と同居してドタバタな毎日、ひたすらかわいいキャラ、悪人のいない世界、淡い恋模様、そして何といっても、のんびり・ぷわわ〜んとした雰囲気。だぁ!の魅力の構成要素と思われるモノの多くを『ねんねこ姫』もまた備えていたのです。いや、『ねんねこ姫』が「なかよし」に連載されていたのは1994年11月号〜98年3月号、アニメのだぁ!が始まったのが2000年3月ですから、むしろだぁ!がねんねこ的なのだと考えるべきかも知れません。
彷徨はまた、第5話「未夢の料理は失敗?」中でも『まぼろしねこねこ姫』を読んでいます(場面によっては「姫」が抜けた『まぼろしねこねこ』になっています)。どうやら『まぼろしねこねこ姫』は彷徨の愛読書のようです。私はこれを、アニメスタッフと川村先生の、『まぼろし谷のねんねこ姫』ひいてはふくやま作品に対するリスペクト、敬意の表れなのではないかと考えてみました。 アニメだぁ!だぁ!だぁ!の原作はもちろん川村先生のマンガ「だぁ!だぁ!だぁ!」ですが、他にも色々な作品(アニメ・マンガに限らず)の影響を受けていると思います。そうしたルーツとでも呼ぶべき作品の中でも、とりわけ色濃く影響を与えているもののひとつが『まぼろし谷のねんねこ姫』なのではないかと思うのです。 |